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世渡り下手の特徴とは?世渡り上手になるための方法も
世渡り下手な人は、他人との関係を円滑に築くことや、周りの状況を理解し適応すること、自分の意見や考えを適切に表現することなどに苦手意識を持っている傾向があります。
世渡りが下手と思っていても、その分ほかの長所があるので、無理して克服する必要はありません。しかし、やはり当事者目線であれば「もう少し世渡りが上手くなりたいな」と思う気持ちも当然わかります。
当記事では、世渡り下手の人のよくある特徴や世渡り上手になるために試したい方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
世渡り下手とは?
「世渡り下手」とは、社会生活をうまく生き抜くためのスキルや能力が不足している人を指すような表現です。具体的には、人間関係を上手に築けなかったり、その場に合った振舞いをするのが上手ではなかったりする人を指すことが多いです。
逆に世渡りが上手な人は、他者との関係性を上手く築きやすいので、結果的に人から好かれたり、昇進につながったりする人が多くみられます。
世渡り下手は悪いこと?
「世渡り下手」は一見、社会生活を送る上で不利な状態のように思えます。しかし、世渡り下手の方ならではの長所は必ずあるので、世渡り下手であることが必ずしも悪いこととは限りません。
たとえば世渡り下手な人は、自分の感情や意見をストレートに伝える傾向があります。これは、他人との誤解を防ぎ、誠実な関係を築く上では有利に働くこともあるでしょう。
ほかにも、世渡りが得意な人は、周りの期待に対応するために自分自身を柔軟に変えることが多いかもしれません。それに対して世渡り下手な人は、自分の価値観や信念を大切にし、自分らしさを保つことができるとも言えます。これは、他人から尊重や信頼を得る上でも重要な要素となるでしょう。
重要なのは、世渡り下手と思う自分を理解し、自己成長のための機会として捉えることです。
世渡り下手の人のよくある特徴
続いて、世渡り下手と思われる人のよくある特徴を6つ紹介します。
お世辞をうまく言えない
お世辞は、ややマイナスイメージのある言葉ですが、必ずしも不誠実なものというわけではありません。むしろ、適切な使い方をすれば他人との良好な関係を保つことにも役立ちます。
しかし、世渡り下手な人はお世辞をうまく言えないことが往々にしてあります。嘘をつくのが苦手であったり、自分の感情や考えを偽ることに対する抵抗感があったりと、理由は人によってさまざまです。
また、他人の感情を読むのが苦手であったり、相手のニュアンスや期待を理解するのが難しいと感じたりするために、どのようなお世辞を言うべきか、どのタイミングでお世辞を言うべきかに悩む方もいます。
融通が利かない
人間関係やコミュニケーションにおいては、予期しない事態が起こっても、その時々に適応する柔軟性が求められます。
しかし、世渡りが下手な人や、固定的な思考パターンや行動パターンを持つ傾向がある方は、新たな状況にすぐさま対応するのが難しいことがあります。
たとえば、融通が利かない人は、プランやスケジュールが何か変更されると混乱しやすかったり、自分の考えや意見が間違っていると指摘された場合、それを認めるのが難しかったりします。その結果、他人との軋轢を引き起こしてしまうのです。
コミュニケーション能力が低め
世渡り下手な人は、会話を自分から始めるのが苦手、自分の意見をうまく表現できない、他人の感情や意見を理解するのが得意でない、適切なリアクションをするのが苦手…といった、コミュニケーションの問題を抱えていることがあります。
他の人とうまくコミュニケーションが取れず、結果的に他人からあまり良く思われなかったり、絡みにくいと思われたりしてしまうケースもあるでしょう。
真面目過ぎる
世渡り下手の中には、真面目過ぎる人もいます。
真面目なタイプの方は、一般的に規則や計画を頑なに守る傾向があります。そのため、予期せぬ変更が必要な状況が発生すると、うまく対応するのが難しく、結果的に世渡り下手とみなされてしまうことがあるでしょう。
また、世渡り下手の方の中には何事にも全力で取り組むタイプの人もいます。頑張れる性格はとても素晴らしいですが、過度に頑張りすぎると、自分自身の健康や幸せだけでなく、他の人との関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。「頑張ってるのは分かるけど、そこまで求めてないよ」と言われるタイプの方も、このパターンと言えるでしょう。
逆に、世渡り上手の人は、真面目なところと抜くところのバランスが上手い傾向にあります。
頼るのが苦手
世渡り下手な人は、人に頼るのが苦手なことがよくあります。他人に迷惑をかけたくない、申し訳ない、あまり人を信用できない、自分がやったほうが早い…など理由はさまざまですが、結果的に孤立しやすくなってしまいがちです。
すべての問題や課題を1人で解決しようとすると、余計なストレスや疲労を引き起こし、長期的には心身の健康を害する可能性があるので、上手く人を頼ってみることも大切なスキルです。
マイナス思考
世渡り下手の方の中には、マイナス思考を持つ人もいるでしょう。「これはうまくいかないだろう」「絶対失敗する」といったように、マイナス思考の方は新しい経験や挑戦、自分自身や周囲の状況に対して悲観的な視点から見る傾向があります。
マイナス思考は必ずしも悪いことではありません。リスクを注意深く見極め、過度の楽観主義に陥るのを防ぐ能力があるとも言えます。
しかし、否定的な態度や思考パターンはやはり他人にも伝わり、人間関係を拗らせる可能性があるのは事実です。人は基本的には、ポジティブで前向きな態度を持つ人の元に集まるので、結果的にネガティブ思考の方は世渡り下手と思ってしまう人が多いのかもしれません。
世渡り下手の人が世渡り上手になるために試したい方法
最後に、世渡り下手の人が世渡り上手になりたいと思ったときに、ぜひ試してみたい方法を6つ紹介します。自分が取り組めそうなものから、ぜひチャレンジしてみてください。
挨拶をしっかりとする
挨拶をしっかりとすることは、世渡りを上手くするための基本的なスキルであり、人間関係を築く上での礼儀とも言えます。明るく、積極的に挨拶することで、相手を尊重しているのが伝わるだけでなく、相手からの好意的な評価を受ける可能性も高まるでしょう。
もちろん、形式的な挨拶では意味がありません。日常生活の中で繰り返し行われる行動であるからこそ、丁寧で快い挨拶を心がけてください。
周りの人を助ける・手伝う
人は一般的に、他人を尊重でき、他人のために行動できる人々を信頼します。そのため、周りの人を助けたり手伝ったりすることは、信頼関係を築くことにつながります。
手伝うといっても大きなことをする必要はなく、忙しそうな方の業務を手伝ってあげたり、ごみを代わりに捨てたりなどと、小さなことから始めてみましょう。
面倒ごとには不必要に近づかない
世渡り上手な方は、あまりに厄介そうな出来事には不必要に近づかないものです。面倒ごとに巻き込まれると、そのことがきっかけで他人からの評価を下げる恐れがありますし、自分自身の健康や幸福感にネガティブな影響を及ぼす可能性もあります。特に人間関係のもつれや、上司や部下の悪口などのシーンには注意しましょう。
全ての問題から避けるという意味ではないですが、面倒な状況に巻き込まれないためにも、周りをよく見て行動する習慣をつけると良いでしょう。
関わるべき人を見極める
世渡りが上手い人は、自分が真に関わるべき人を見極めている傾向にあります。
人との関わり方を決めるとき、まずはその人があなたにポジティブな影響を及ぼすかどうかを考えてみてください。その人はあなたを尊重し、助けてくれ、成長を促してくれる人でしょうか。それとも、あなたを否定し、エネルギーや活力を奪うような人でしょうか。
もちろん社会で生きる以上、関わりたい人だけと関わるのは難しいかもしれません。しかしどの人とも等しく同じエネルギーを割く必要はないので、厄介だと感じる人には不必要に関わらないようにしましょう。
人の悪口を言わない
人の悪口を簡単に言ってしまう人は、世渡りが中々上手くいかない場合が多いかもしれません。人は誰しも自分の悪口を言われていると知ると、その人を信頼できなくなります。
逆に、他人の悪口を言わない人は、自分が他人を尊重していることの裏返しになりますし、信頼を築く助けとなります。
また、他人の悪口を言うのは、それ自体がネガティブな行為であるため、自分自身にとっても余計なストレスや不快感を引き起こす可能性があります。結果的にマイナスの感情は自身の気分を下げるだけでなく、他人との関係にも悪影響を及ぼすことがあるでしょう。
約束はきちんと守る
約束を守るという行動は、あなたが信頼に足る人物であることを暗に示します。
与えられた仕事を期限までに仕上げる、期限が守れなさそうなら早めに報連相をする、友人との待ち合わせこそしっかりと時間を守る…といったように、小さな約束でもおろそかにしない癖をつけてみましょう。
まとめ
世渡り下手な方は、世渡り下手な方なりの生きづらさやつらさを感じる瞬間もあると思います。しかしそれは、真面目で正直に生きている証拠でもあります。
もし少しでも世渡りが上手くなりたいと考える場合は、今回紹介した内容の中で、ぜひ自分が試せそうだなと思えるものから、スモールスタートで試してみてください。