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新人・新入社員の仕事の目標例を紹介|目標設定のポイントも

ビジネス

新入社員や社会人1年目の方がその会社で活躍していくためには、入社時点で目標を明確に設定することが大切です。

新入社員に目標設定をさせることで、主体的に動けるようになる・モチベーションの向上などのメリットがあります。また現在この記事をお読みの方が新人の方の場合は、目標を適切に設定することで、定期的に自分の行動を棚卸ししながら、社会人として成長できたり仕事のスキルを向上したりできるでしょう。

当記事では、新人・新入社員の方が仕事における目標を設定する際の目標例を具体的に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

新人や新入社員が仕事の目標を設定すべき理由

社会人1年目の方や、中途採用の新入社員の方が仕事の目標を設定すべき理由として、主に以下3つの理由が挙げられます。

モチベーションの維持・向上
新入社員は基本的にモチベーションが高い傾向にあるので、それを長期的に維持・向上させるためにも、出来るだけ早く目標を設定すべきです。
ある程度キャリアを積んだ社会人の方は分かると思いますが、仕事というのは必ずしも自分のやりたいことばかりをやれるわけではありません。目標があることによって、どこに向かって走っているかを日々確認しながら仕事にあたれるため、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。
仕事をする上での方向性の明確化
目標を設定することで、新人や新入社員は自分が担当する仕事の方向性や会社から求められていることを明確にできます。
方向性が明確であれば、日々の業務やタスクを行う中でも、設定した目標が1つの指針となるので、無駄な混乱やストレスを避けながら仕事に取り組みやすくなるでしょう。
自己成長と主体性の向上
目標を設定することによって、その目標に沿って主体的に考え、自らアクションを起こしやすくなります。主体的に行動できる人は、組織からも重宝されやすいので、キャリアアップにもプラスの影響を与えるでしょう。
また、目標を達成するためには、新しいスキルや知識を身につけたり、継続して努力していく必要があります。その過程で、自身の能力を高め、成長することができるでしょう。

【新人・新入社員向け】仕事の目標例

ここでは、新人・新入社員の方向けに、仕事の目標例をいくつか紹介します。切り口の参考としていただき、実際に設定する際は、ぜひさらに具体的に掘り下げて目標を決めてみてください。

  • 仕事で使う業務スキルを向上させる(コンピュータ関連のスキル、コミュニケーションスキル、リーダーシップスキルなど)
  • 〇日までに担当する業務のプロセスや商品・サービスを把握する
  • ミーティングや会議では必ず〇回以上、質問や発言をする
  • 依頼された仕事は期日までに必ずやり切る
  • 〇日までに関係部署や取引先の担当者の顔と名前を一致させる
  • ○○の資格を取得するために、毎日〇時間勉強する
  • 1か月で〇回以上のアポをとる、〇件以上の契約を取る
  • 〇日までに先輩社員の業務を引き継ぎ、1人で実施できるようにする
  • 自己啓発のために1年で〇回、研修やセミナーへ参加し、それを日々の仕事や関係各所にアウトプットする

職種別の仕事の目標例

続いて、職種別の仕事の目標例として、ここでは営業職・事務職・接客サービス職・エンジニア職の4つの例を紹介します。

【営業職】新人の目標例
  • 〇月までに同行なしで、1人で新規の相談・提案・クロージングまでできるようになる
  • 毎月〇人のリードを獲得する、〇月までに受注を〇件取る
  • 顧客から「○○さんなら信頼できる」と言ってもらえるような、よい関係を築いていく
  • 〇月までに既存顧客から〇円のアップセル、新規顧客から〇万円の受注を得る
  • 自分だけでなく、チームの営業成績を達成できるように日々上司や同僚のフォローを行っていく
【事務職】新人の目標例
  • 経費処理や契約書関係の処理など、先輩の仕事を〇月までに引継ぎ、自分1人でミスなく遂行できるようにする
  • ミーティングや決算関連などの資料作成は、期日の前日に必ず完成させるようにする
  • 経費申請時における必要書類や、承認ルートなどのマニュアルを見直し、必要に応じて改善する
  • 入力作業や照合作業にかかる時間を〇月までに〇時間以内でできるようにする(〇時間削減する)
  • 電話対応における取次ぎや、お断りの連絡などをミスなくできるようにする
【接客サービス職】新人の目標例
  • 〇月までにオープン作業・クローズ作業を1人でできるようにする
  • アルバイトの方に、レジ作業や品出しなどの基本的な作業をOJTできるようになる
  • お店のQSCAの指標を〇月までに覚える
  • 毎月の店舗の売上目標を達成を目指して、○○の作業や○○の提案ができるようになる
  • 常連のお客様から名前を覚えてもらえるような、明るくてお客様に寄り添った接客ができるようになる
【エンジニア職】新人の目標例
  • 使用するプログラミング言語やインフラ(DB、OSなど)に関する知識やフレームワークを習得する
  • 〇月までに〇〇技術者試験に合格する
  • 担当するシステムのプログラム設計や実装、単体テストを1人でできるようになる
  • 非エンジニア職でも理解できるような説明の仕方、コミュニケーション力を身に着ける

後述する「SMART」のフレームワークで目標を定めると、達成か未達かが明確になります。ただし、関係構築面やリーダーシップ面の目標は、どうしても定量化しにくい場合もあるので、その際はガチガチに定めすぎず、ある程度定性的に決めたほうが本人にとっても分かりやすいでしょう。

新人や新入社員の目標設定のポイント

最後に、新人や新入社員の目標を設定する際のポイントを2つご紹介します。

上司と相談して決める(人事・上司が決める場合は本人と相談して決める)

新人の場合は、自分で目標設定を行うと、会社の方向性と異なっていたり、目標のレベル感が高すぎたり(低すぎたり)する場合があります。また、社会人1年目の場合は1人で目標設定するのが困難なこともあるでしょう。
本人・上司(もしくは人事担当者や教育担当者)の二者間で相談しながら決めることで、組織の期待や本人の意見や能力、キャリアの希望を整合させられます。本人にとっても目標がより意味のあるものとなり、仕事に対するモチベーションや責任感が高まるでしょう。

SMARTの法則(フレームワーク)に沿って決める

SMARTの法則(フレームワーク)とは、目標を作る際によく使用される考え方のことです。

Specific
(具体的)
漠然とした目標では、達成方法や進捗の評価が難しくなります。具体的な目標を設定することで、方向性が定まり、取り組むべきタスクも明確になります。
Measurable
(計測可能)
目標は数値化することで、目標の進捗状況や達成度を定量的に把握することができます。
Achievable
(達成可能)
現実的に達成できない、不適切な目標はモチベーションの低下を招きます。ほどよくストレッチの効いた達成可能な目標を定めましょう。
Relevant
(関連性のある)
個人や組織・部署のビジョンと関連した目標を設定することで、自身の成長やキャリアの発展、および組織・部署に対する貢献にもつながるので、モチベーションを維持しやすくなります。
Time-bound
(期限を設定する)
達成期限を設けることで、目標達成に対する危機感や進捗管理の意識が高まります。

SMARTの法則(フレームワーク)を使用することで、具体的かつ本人にとっても納得感のある目標設定ができるようになるので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

当記事では、新人が仕事の目標を設定する際の具体例を中心に解説しました。仕事内容や職種によって設定する目標は異なるものの、上司や教育担当者と相談して決めたり、SMARTの法則(フレームワーク)を使って決めたりすることで、個人個人に合った目標を定めることができます。

新人がいち早く組織に対して貢献できる人材に成長するために、またモチベーションを持続させ主体的に仕事を行ってもらうためにも、ぜひ適切な目標を設定してみてください。

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