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スキルアップとは?スキル向上の具体的な方法・得られる効果を解説

ビジネス

企業の経営者・役員やマネージャー職の方、人事担当の方であれば「従業員のスキルアップを図りたい…」と考えることは、日ごろよくあるのではないでしょうか。また、サラリーマンや主婦の方など、個人の方でも「特定のスキルを向上させていきたい」と考える人は多くいるでしょう。

従業員一人ひとりがスキルアップしていくことは企業にもメリットがあるほか、個人としても自信や生きがいを持って働くことにつながります。当記事では、スキルアップの定義や、スキルアップのための具体的な手段について紹介します。

スキルアップとは?

スキルアップとは、日本語で示すと「技術の向上」。何か特定の領域において、学習や訓練、実践を通して、過去よりもより能力が高くなることを指します。 「より多くのことや、複雑なことができるようになった」といったクオリティ面の向上だけでなく、「前まで10分かかっていた作業を5分でできるようになった」といったスピード面の向上も、スキルアップの一種です。

スキルアップとキャリアアップの違い

「キャリアアップ」とは、ビジネスの場において役職や地位が上がることを指します。 スキルアップは能力の向上を指すため、スキルアップしたからといって必ずキャリアアップにつながるとは限りません。しかしビジネスパーソンとして、自身の専門領域はもちろん、マネジメントスキル、コミュニケーションスキル、問題解決スキルといった汎用的なスキルを向上させていくことで、より社会や会社に対して大きな貢献ができる人間になっていくでしょう。

ビジネススキルの種類

「ビジネススキル」と一口に言っても、定義がしっかりとあるわけではなく、考え方によって種類は多岐にわたります。以下は、ビジネススキルの一例です。

  • プロジェクトマネジメントスキル
  • リーダーシップスキル
  • コミュニケーションスキル
  • クリティカルシンキング
  • ロジカルシンキング
  • 戦略策定スキル
  • 問題解決スキル
  • 情報収集スキル
  • 分析スキル
  • 資料作成スキル
  • プレゼンテーションスキル
  • ファシリテーションスキル

他にも、「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」といった3つの軸で分ける考え方もあります。

  • テクニカルスキル…その職種で働く上で必要とされる専門的な知識・スキル
  • ヒューマンスキル…対人関係全般のスキル
  • コンセプチュアルスキル…問題解決を行うために、事象を抽象化して考えて適切な判断を下すためのスキル

スキルアップのメリット・効果

スキルアップすることは、企業にとっても従業員自身にとってもメリットしかありません。

例えば、従業員のスキルが上がり、生産性が向上すれば、会社全体としてのサービスの質も高まるでしょう。スキルアップにより、残業時間の軽減などができれば、従業員満足度の向上につながるだけでなく、「残業時間が少ない会社」として採用活動にも好影響を与えられる可能性も大いにあります。

以下では、スキルアップすることによって得られるメリット・効果を企業・従業員別に紹介します。

企業目線でのスキルアップのメリット

企業目線でのスキルアップのメリット(従業員のスキルアップに力を入れるメリット)として、主に以下の内容が挙げられます。

  • チームや部署の業務の生産性が向上する
  • クライアントからの印象・評価が高まる
  • 対応できる業務が増える
  • 採用ブランディングにもつながなる
  • 人材育成がしやすくなる、ノウハウがたまりやすくなる
  • モチベーションの向上により離職率を下げることが期待できる

従業員目線でのスキルアップのメリット

従業員目線でのスキルアップのメリット(自分自身がスキルアップに取り組むメリット)として、主に以下の内容が挙げられます。

  • 昇進、昇給につながる
  • モチベーションや自己肯定感が高まる
  • 会社やクライアントから感謝される機会が増える可能性がある
  • 業務範囲が広がる
  • 本業においてもメリハリをつけた働き方ができるようになる
  • 市場価値を上げられる
  • キャリアの選択肢が広がる

スキルアップの主な方法4つ

企業は、従業員のスキルアップについて自己努力に任せるのではなく、従業員が自然とスキルアップできるような環境に身を置けるよう、研修制度や福利厚生など、各種制度を整備する必要があります。

以下では、従業員がスキルアップするうえでの代表的な方法を4つ紹介します。身に着けさせたい(身に着けたい)スキルを明確にしたうえで、以下で紹介するスキルアップのための方法を取り入れながら、PDCAを回してみてください。

実務経験を積む

普段の業務で活用できる専門的なスキルを向上させるためには、まずは実務経験をしっかりと積むことが大切です。例えば、Webディレクターであれば様々なサイト・案件のディレクションの経験を積むこと、営業の方であればロープレや同行、実際の商談に数多く入ることなどが挙げられるでしょう。まずは数をこなすイメージで、インプットとアウトプットを並行し、適切に振り返りを行うことで、業務のスキルは自然と向上していきます。

また、上司の方は部下にルーティン業務ばかりをお願いするのではなく、権限移譲を進め、新しいことにチャレンジさせると、従業員の成長にもつながるでしょう。他にも部署移動や転職することで、スキルの幅をさらに広げたり、未経験の領域のスキルを伸ばしたりすることもできます。

研修やセミナーを受講する

自社の研修はもちろん、外部の講師の方による研修も積極的に取り入れることで、従業員のスキルアップにつながります。

一方で、ビジネスパーソンはどうしても現場の仕事や目の前の仕事が忙しくて、自ら研修に参加することが難しい場合も多くあります。そのため会社として、研修やセミナーへの参加を、従業員の育成計画の中に組み込むことがおすすめです。

質の高い講座を受講することで、スキルアップはもちろんモチベーションアップや現場を離れることによる気分転換にもつながるでしょう。最近では、コロナ禍の影響もあり、ウェビナーやe-Learningなどのオンライン講座も主流です。

個人の方であれば、帰宅後や休日などに自己研鑽として、そういったオンライン講座を活用するものよいでしょう。

副業を始める

空いている時間を利用し、別の仕事を副業として始めることで、本業とは違った面でのスキルやノウハウを身につけられるでしょう。近年では、細かい規定を設けたうえで、副業OKとする企業も増えています。

その際に、時間給のアルバイトを選ぶと、どうしても時間の切り売り的な働き方になり、疲れがたまりやすくなります。本業に悪影響を及ぼしてしまったら元も子もないので、なるべく自分の趣味や特技、本業での専門分野を活かした、ストック型の仕事を副業とするのがおすすめです。

副業の具体的な例としては、動画編集、ライティング、Webデザイン、プログラミング、アフィリエイト、スキル販売、物販、情報発信、投資、講師業…など数多くのジャンルがあります。/

資格を取得する

自分のスキルを対外的に示すものとして、自分の仕事と関連する資格の取得もおすすめです。

会社であれば福利厚生の一環として、資格取得にかかった書籍代やスクールなどの授業料、検定料などを支援するのもスキルアップを促す施策として有効でしょう。

社員が自分の興味ある分野の資格を自発的に取得することで、モチベーションのアップも期待できます。ただし、会社として費用を一部負担するのであれば、単なる習い事にコストをかけないように、注意が必要です。例えば、現在の担当業務と関わりのある資格のみの支援となるよう、資格支援の規定はある程度細かく定めたほうがよいでしょう。

まとめ

特定のスキルをアップさせるためには、まずは普段の業務の中で経験を積んだり、転職したりして新たな環境での挑戦を試みたりする方法があります。また、企業が従業員のスキルアップを促したい場合は、従業員に対して研修やセミナーなどを受講する機会を積極的に与える、書籍補助を導入する、といった施策が1つの手段として挙げられます。

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